キャラクターの印象はどこで決まる?
大学で学生に可愛いキャラクターやかっこいいキャラクター、親しみやすい(人気のある)キャラクターを描かせているのだけど、結構面白い作品が出てきました。
キャラクターにはその印象といったものがあります。例えばかっこいいとか可愛いとかです。これらの印象はどのようにして決まるのでしょう?
私たちは子供や赤ちゃん、動物などをかわいい形の典型例ととらえます。その一方で、大人はかっこいいなどの印象を受けます。
つまり、子供、赤ちゃん、動物などのように見えるように描くと可愛く、大人っぽく見えるように描くとカッコよく見えます。
それでは子供っぽく見える要素はなんでしょうか?
一つは縦横比です。子供は大人と比べると細長くないのです。そこでこの特徴を使ってキャラクターを描くと子供っぽく見えます。これらは調べてみると、縦横比1:1.4の「白銀比」となっている人気キャラクターがたくさんあります。白銀比はキャラクターを描く上で「細長くない」形です。
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上の図は「おばQ」ですが、実際の大人と比べると随分横に太い、細長くない形をしています。こういった形は子供っぽく見え、可愛く見えるのです。さらにこの図では丸いO次郎とP子が描かれていますが、これは明らかにおばQよりも年下に見えますが、実際、おばQの弟、妹で年下に見えます。つまり、正方形に近づいていくとさらに年齢が下に見えるのです。
身近な例では「ゆるキャラ」があります。ゆるキャラは明らかに大人というよりも子供、幼児、動物の体型です。
そのため、可愛く見えるのです。これがゆるキャラ人気の主要な原因でしょう(せんとくんとかひこにゃんが大人みたいな体型だったら人気は出なかったでしょう)。
これらは「デザインのための数学」に詳しく書いてあります。買ってね。
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ほかにも頭が大きいなど、子供や赤ちゃんの特徴を掴んでデフォルメしたキャラクターを描くと可愛く見えます。可愛く見せたい時は、身近なかわいい形を念頭にデフォルメしていくと良いわけです。