[]「想定の範囲内」です。

想定の範囲内」という言葉が最近はやっているが、未来を予測する能力というものが、これからの時代には経営者だけでなく、我々にも必要だと思う。


最近話題のホリエモンは、WWWに出会ったとき、「宝物に出会った」というような趣旨のことを言っていたと思うが、僕は実はホリエモンより何年も前に
WWWに遭遇していたのだが、その重要性には気づかなかった。


僕がWWWに触れたのは1991−2年。東京大学の物理学科の計算機室で、同級生で現在は東京大学物性研究所の教官をしているS君にwwwの使い方を教えてもらったのだ。

当時は今のようなインターネットエクスプローラなどというものではなく、確かVAX/VMS上でwwwとか打ち込んでホームページを見ていたと記憶している。論文とかを色々ダウンロードできたのだが、明らかに研究者向けであり、こんなものが一般の人々に受け入れられるとはその時は完全に「想定の範囲外」であった。

あのころWEBの重要性に気づいていればなあ。

実は物理学の世界には、「ラプラスの魔」という魔物が知られている。一つの物を落としたとき、それがどう動くか計算できて未来がわかるように、全ての物体の現在の位置、速度と力がわかれば、古典力学では未来が完全に決定してしまう。実際には計算量が膨大なので、未来はあまりわからないのだが、その膨大な計算をする能力があれば、原理的には未来は完全に予言でき、「ラプラスの魔」はそういった能力を持つとされているのである。


ラプラスの魔」にとっては、全ての物事は「想定の範囲内」であるわけです。


物理学を使って実生活でも未来を予測できる能力がほしいと思う今日この頃。




詰め将棋でもやってみるか(物理ではないが)。


人気のブログはどこかなあ。