[]海の宝石箱、イル・デ・パンでのサザンクロス(南十字)
で、イル・デ・パン島に到着。
しかし雨が降っている。
だいじょうぶかなあ。
ホテルの車でホテルに向かい、
ホテルの人と明日、あさってのアクティビティについて話し合う。
そして海辺のホテルのレストランで夕食を食べて部屋に戻って
しばらくすると暗くなってきた。
しかし、雨が降っているから星は見えないだろうなあなんて思っていると。。。。
なんと空には星だらけ。
天の川もくっきり見えます。
日本で空の低いところに見えていた、いて座付近の天の川とかさそり座が
ここでは空高く天頂付近に見えます。
きれーい。
この天の川を沿っていくと南十字があるのですが。。。。
ありました!
これがあの有名な南十字です。
きれいですねー
クリックして拡大するとわかるのですが、
十字の左の星のそばにも「宝石箱」と呼ばれる星星も少し見えます。
そして南十字の左には「石炭袋」といわれる暗黒の部分も見えます。
これがあの宮沢賢治さんが銀河鉄道の夜で取り上げた南十字なんだなあ。
「あ、あすこ石炭袋だよ。そらの孔だよ。」カムパネルラが少しそっちを避けるやうにしながら天の川のひととこを指さしました。ジョバンニはそっちを見てまるでぎくっとしてしまひました。天の川の一とこに大きなまっくらな孔がどほんとあいてゐるのです。その底がどれほど深いかその奥に何があるかいくら眼をこすってのぞいてもなんにも見えずたゞ眼がしんしんと痛むのでした。
「宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』」
新月の頃を狙ってここにきた甲斐があったというものです。
イル・デ・パンの夜空は本当にきれい。