[]北海道の大雪山で雪の結晶を撮影しました

雪の結晶を撮影しました


冬になると毎年見る雪の結晶のデザイン。


きらきら
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雪の結晶は自然が作る最高の芸術です。


この美しい雪の結晶は、結構簡単に撮影できてしまいます。


もちろん本格的な雪の結晶の撮影は結構大変です。

まず、かまくら等の中で撮影します。これは雪が解けてしまうのを遅らせ、かつ風を防いでくれます。風は雪の結晶の撮影をするとき、とっても厄介です。外で撮影しているとき、少しでも風がふくと雪の結晶は飛んでいってしまうのです。せっかくきれいな雪の結晶を見つけたと思って撮影しようとすると、シャッターを切る前に風で飛ばされてしまったことが何度もありました。

さらには顕微鏡。そして照明法も重要です。これらは「手から送られた手紙」などに書いてあるので興味のある方は見てみてください。




今回は「あまり手間をかけずに雪の結晶をとる方法」を紹介します。


撮影風景はこんな感じです。大まかにはカメラ、三脚、旅行用イスです。


雪の結晶撮影風景


まず、等倍撮影ができるマクロレンズ。キャノンでもありますが、シグマなら結構いろいろあります。これを一眼デジカメに取り付けます。さらにマクロフィルターがあればそれも取り付けます。

次にxyフォーカシング(ケンコーなら7〜8千円)。これはカメラの位置を微調整するのに使います。レンズによってはオートフォーカスが使えないのでどうしても必要になります。


xyフォーカシングをカメラと三脚に取り付けます。

次に撮影台。ここではキャンプ用折りたたみいす(600〜700円)を使いました。
これは、持ち運びしやすければ他のでもいいでしょう。


そして雪を載せる板。これは最初カメラフィルターなどのガラス板を使っていたのですが、実際にやってみるとあっという間に雪が融けてしまいます。フィルターの種類がよくなかったのかも知れませんが、今回はDVDパッケージに雪を載せて撮影しました。DVDパッケージは思いのほか雪が融けにくいです。

あと、カメラはシャッターを押すと必ず手ぶれします。マクロ撮影で拡大しているので、手ぶれが目立つのです。そこで、タイマー撮影するか、リモート撮影します。


さて、最も重要な雪の結晶を見つけます。

空から降ってくる雪はすべてがきれいな結晶をしているわけではありません。そこで、自分の目で見てきれいそうな結晶を探すのです。雪の結晶の大まかな形、例えば六角形をしている様子は肉眼で十分、分かります。つまり、本当は写真を撮らなくても、六角形の美しい雪の結晶は十分に見ることができるのです。


きれいな結晶が雪を載せる板に落ちてきたら、すかさずカメラのところに行きます。

xyフォーカシングでピントを合わせてタイマー撮影、もしくはリモート撮影をすると出来上がり!です。


これであとは寒さに耐えて撮影するだけです。きれいな雪の結晶が見つかったら風が吹かないことを祈って何回もシャッターを切ります。

以下、撮影した写真です。

雪の結晶1

雪の結晶2

雪の結晶3

雪の結晶4

雪の結晶5

雪の結晶6


雪の結晶7

雪の結晶8


雪の結晶9

雪の結晶10





本格的な撮影をしたくても、これだけきれいに撮れます。



最近は接写機能を強化したコンパクトデジカメも出てきているので、そういうカメラを
使ってさらに気軽に雪の結晶を撮れるようです。



雪の結晶がなぜ美しいかは


アートのための数学
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