合理化と飛行機事故

今日は日航ジャンボ機が墜落してから20年。
僕は事故当時、友達と清里に来ていて、宿の主人が飛行機事故があった
とか言っていて、冗談かと思っていたのだが、翌日駅のテレビで本当に
墜落したことを知った。


これを機会に飛行機事故はなくなるのかと思ったら、最近は
しょっちゅう事故が起こっている。


何故だろうか?


人気ブログしりたいな


マスコミが指摘した原因の一つに、「合併が原因の一つ」とする説明があった。それぞれの部署が自己防衛に走るということであった。


いってみれば士気の低下ということだろうか。

でもそりゃそうだろう。
合併してリストラしようとするわけだが、どこが狙われるかというと
実際に経営危機を招いた経営陣、部署ではなくて政治力の弱い部署とか
両社に同じような部署があるところが狙われるわけである。


日本はアメリカ並になってきたというが全然アメリカ並じゃない。
つまりハイリスク・ハイリターン国家じゃない。
責任を取っていないのだから。


もちろん、一部の会社はアメリカ並だがじつは日本の会社のほとんどは
今でもそれぞれの部署が責任を取る体制になっておらず、かつ経営者の多くは
従業員から出世した、つまり社内政治にめっぽう強い人間がトップになっていることが多く、経営手腕、時代を予見する才能によってトップになっているわけではない。


そういう責任を取らない会社が危なくなればどうなるかというと、上記のように政治力の弱い部署とか両社に同じような部署があるところになんくせをつける傾向がある。


そうすれば社内の士気が著しく低下するのは当然だろう。


というわけでアメリカのようにハイリスク・ハイリターンにして、能力のあるものにバーンと給料を与えるか、若しくはかつての戦後日本のように従業員、経営者全てが「会社のためにそこまでするか」というくらいに会社に貢献しなくてはだめだ。



最近のいくつかの会社に見られる「責任をとらない合理化」って戦前の劣悪な資本主義社会のようだ。


人気ブログしりたいな